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夏になると、「汗だけでなく日差しで湿疹が悪化する」「外遊びの後にかゆみが強くなる」と感じることはありませんか?
夏は汗だけでなく、紫外線もアトピー性皮膚炎を悪化させる原因のひとつです。
今回は、アトピー性皮膚炎と紫外線の関係や、毎日の生活でできる紫外線対策についてご紹介します。
「アトピー性皮膚炎の治療で紫外線を使うことがある」と聞いたことがある方もいるかもしれません。実際に、皮膚科では光線療法という治療が行われています。しかし、この治療で使用するのは特定の波長だけを取り出した紫外線で、安全性や照射量を十分に管理しながら行います。
一方、自然の日光には治療に用いる紫外線だけでなく、皮膚への負担となるさまざまな波長の紫外線も含まれています。紫外線を浴びすぎると、皮膚のバリア機能が低下します。
皮膚のバリア機能には、「アレルギーの原因物質や細菌が皮膚に入り込むのを防ぐ」、「皮膚の水分が逃げるのを防ぐ」という大切な役割があります。このバリア機能が弱くなると、肌が乾燥しやすくなり、湿疹やかゆみが悪化しやすくなります。
紫外線は一年中降り注いでいますが、特に5月から8月にかけて強くなります。また、午前10時から午後2時頃は、一日の中でも紫外線量が最も多い時間帯です。「近くのスーパーまで」「保育園の送り迎えだけだから」と短時間の外出でも、紫外線対策を心がけましょう。
アトピー性皮膚炎のお子さんでは、「紫外線を防ぐこと」と「肌へのやさしさ」の両方が大切です。
日焼け止めを選ぶ際は、次の3つを目安にしましょう。
✔ 塗りやすく、毎日続けやすいもの
✔ SPF・PAが生活に合ったもの
✔ 低刺激処方・敏感肌向けのもの
「数値が高ければ高いほど良い」というわけではありません。
外出時間や活動内容に合わせて選ぶことが大切です。
SPF30程度・PA+~+++
SPF30~50・PA+++~++++
汗をかいたり、タオルで拭いたりすると日焼け止めは落ちてしまいます。
2~3時間ごとを目安に塗り直すと、紫外線から肌を守る効果が保ちやすくなります。
SPF(Sun Protection Factor)は、肌が赤くなる原因となるUV-Bを防ぐ指標です。
UV-Bは日焼けだけでなく、シミやそばかすの原因にもなります。
一方、PA(Protection Grade of UVA)は、皮膚の奥まで届くUV-Aを防ぐ指標です。
UV-Aは肌の老化や色素沈着、しわの原因になるほか、皮膚へのダメージを蓄積させます。
アトピー性皮膚炎では、紫外線を浴びすぎると皮膚のバリア機能が低下し、かゆみや湿疹が悪化しやすくなります。一方で、適切な紫外線対策を行えば、夏でも外遊びやスポーツを楽しむことができます。帽子や日傘、衣服、日焼け止めを上手に活用し、肌への負担を減らしながら夏を過ごしましょう。
「どの日焼け止めを選べばよいかわからない」「塗るとかぶれてしまう」「湿疹が悪化してきた」など気になることがありましたら、お気軽にながいキッズクリニックまでご相談ください。