麻疹(はしか)が流行?小児科医が解説する症状とワクチンの重要性|ながいキッズクリニック|宝塚市川面の小児科・小児内分泌科・内科

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麻疹(はしか)が流行?小児科医が解説する症状とワクチンの重要性

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こんにちは。ながいキッズクリニックです。

最近、国内外で麻疹(はしか)の患者さんが報告される機会が増えています。海外からの持ち込みや人の移動の増加に伴い、日本国内でも散発的な流行がみられています。2026年にも東京都内での感染拡大がニュースとなり、改めて注目されています。

今回は、麻疹について知っていただきたいポイントをご紹介します。

麻疹(はしか)とは?

麻疹は麻疹ウイルスによって起こる感染症です。

麻疹の最大の特徴は、その非常に強い感染力です。感染力はインフルエンザの約10倍ともいわれています。

主な感染経路の一つが「空気感染」であり、感染した人と同じ空間にいるだけで感染することがあります。そのため、免疫を持たない人が感染者と接触すると、高い確率で感染・発症します。

どのような症状が出ますか?

感染後、約1~2週間の潜伏期間を経て発症します。

最初は「カタル期」と呼ばれ、38℃前後の発熱に加え、

  • 鼻水
  • くしゃみ
  • 目やに
  • 目の充血

など、風邪や結膜炎によく似た症状がみられます。

その後、一度熱が下がったように見えて再び39~40℃の高熱となり、全身に発疹が現れます。

発疹は額や耳の後ろ、首から出現し、次第に胸やお腹、手足へと広がっていきます。赤い発疹同士がつながり、まだら状になるのが特徴です。

麻疹が怖い理由

麻疹は単なる発熱や発疹の病気ではありません。

肺炎や脳炎などの重い合併症を起こすことがあり、特に乳幼児では重症化することがあります。

また、まれではありますが「SSPE(亜急性硬化性全脳炎)」という重篤な合併症を引き起こすことがあります。

SSPEは麻疹に感染した数年後に発症する進行性の脳の病気です。学習能力の低下や運動障害、けいれんなどが徐々に進行し、現在でも有効な治療法は限られています。

発症頻度は高くありませんが、麻疹にかかった方の中から発生するため、ワクチンで予防することが非常に重要です。

さらに、麻疹は感染力が極めて強いため、学校や保育施設などで集団感染が起こりやすいことも注意が必要な理由の一つです。

最も有効な予防法はワクチンです

麻疹を予防するために最も効果的なのがMRワクチン(麻疹・風疹混合ワクチン)です。

日本では、

  • 第1期:1歳
  • 第2期:小学校入学前の1年間

の2回接種が定期接種となっています。

厚生労働省も、麻疹予防にはワクチン接種が最も有効な方法であるとしています。

1回の接種で約95%の人が免疫を獲得し、2回接種することでさらに高い予防効果が期待できます。

ワクチン接種歴を確認しましょう

ワクチンの接種制度は年代によって異なります。

特に現在36~59歳の方の中には、接種歴が不明であったり、1回しか接種していなかったりする方が少なくありません。

お子さんだけでなく、ご家族もこの機会に母子健康手帳などで接種歴を確認してみましょう。

接種歴が不明な場合や未接種の場合は、かかりつけ医にご相談ください。

発熱や発疹で麻疹が心配な場合

麻疹は感染力が非常に強いため、心配な症状がある場合は直接来院せず、まずはお電話でご相談ください。

事前にご連絡いただくことで、院内での感染拡大を防ぐための対応を行うことができます。

皆さまのご理解とご協力をお願いいたします。

まとめ

麻疹は非常に感染力が強く、ときに重い合併症を引き起こす感染症です。しかし、ワクチンによって高い確率で予防することができます。

お子さん自身を守るため、そして周囲の赤ちゃんや免疫の弱い方を守るためにも、MRワクチンの接種状況をぜひご確認ください。

ながいキッズクリニックでは、予防接種に関するご相談も随時受け付けております。お気軽にご相談ください。