突発性発疹について|ながいキッズクリニック|宝塚市川面の小児科・小児内分泌科・内科

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突発性発疹について

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  • 2歳までにほとんどの子が感染するウイルス感染症です
  • 熱の他に症状に乏しく、比較的元気ですが、解熱剤が使用できます
  • 3日程度で解熱した後に発疹が出ますが、解熱していれば登園が可能です
  • 熱と発疹が同時に出ている場合には医療機関を必ず受診してください

 

新年度になり、保育園への新入園や小学校や中学校へのご入学など、おめでとうございます。

さて新たな環境になり、最近当院を受診される患者さまに熱のない鼻カゼの他に、“突発性発疹”と思われるお子様が増えています。

“突発性発疹”はヒトヘルペスウイルス6型か7型による感染症です。唾液を介してうつり、38~40℃の高熱が3日程度続いた後、熱が下がるとともに発疹が全身に出現します。発疹はかゆみのない小さな赤いブツブツで、これも3日ほどで跡も残らず治ります。(ただし、発疹が出ているときの方が不機嫌なことが多いです。) ほとんどのお子様は一度かかると免疫が付き、その後同じ感染はしないとされています。

 

発熱時の特徴としては、以下の3つの特徴があります。

・高熱があっても比較的機嫌がよい

・咳や鼻水といった感冒症状がほとんどない

・便が少しゆるい

合併症として初めての乳幼児の発熱ということから、発熱期間中に熱性けいれんを起こすことがありますので注意してください。

熱の他に症状も特にないこともあり食欲などは保たれている場合も多いのですが、咽頭にも炎症を呈したお子様では咽頭痛で食べたがらない場合があります。その際には食べやすいもの(ゼリーやうどんなど)で栄養を摂り、脱水にならないように水分をこまめに摂るようにしてください。

高熱でしんどい場合などには解熱剤も有用ですので、 発疹が出るまでは風邪(“急性上気道炎”)と区別はつきにくいのですが、乳幼児期の生まれて初めての高熱であることもあり念のため医療機関への受診をおススメします。登園は発疹があっても解熱していれば可能ですので、通われている園にご確認下さい。

  • 補足情報:ウイルス型による違い

ヒトヘルペスウイルス6型は生後6カ月~2歳までにほとんどのお子様が感染します。一方、ヒトヘルペスウイルス7型は6型よりも感染する割合は少ないですが、2~4歳頃に感染します。突発性発疹に2回感染する子どもがいるのはこのためで、どちらも症状はほとんど同じですが、ヒトヘルペスウイルス6型の感染では多くのお子様に発疹が出るのに対して、7型は一部のお子様にだけ発疹が現れるとされています。

ながいキッズクリニック 院長 永井 正志 拝

 

(ながいキッズクリニック公式ブログ 2022.4.14)